それは今月上旬、梅雨に入る前の事だった。
道の脇にある花壇に咲いている小さな花を撮っていた。
「草花が好きなの?」と、声を掛けられた。
手袋や帽子などの服装から、一目見ただけで、その女性が植物の手入れをしていたところだという事が分かった。
でも、その口振りは、この花壇とは関係ない人のように思えた。
「ええ。よくは知らないんですけど、かわいいなあと思って。」
「これ、タイムよ。」と教えてくれた。
「・・・え?タイムなんですか?でも、ちょっと香りが違うような。」
タイムの一種で、レモンタイムというものだそうだ。
香りがタイムよりも柔らかく、ちょっとレモンのような爽やかな香りがするのが特徴だそう。
私の勘は大ハズレ。
やはりこの花壇の主らしい。
レモンタイム。
ドレッシングなどに入れると良いそう。
「それに、小さな花が可愛いでしょう?植え込みの間に植えておくと丁度いいのよ。」
確かに、とてもいい感じです。
とても可愛らしい花が、和やかな雰囲気を作っている。
かわいい花にいい香り。
素敵だなと思っていると、なんと、
「良かったら、1株持っていく?」とのお言葉。
すごく嬉しい。
うまく根付いてくれそうなところを探して、分けて下さった。
その後、他のハーブについても教えて頂いて。
本当に楽しい時間でした。
その上、他のハーブも、株分けできる季節になったら、また分けてくださると仰ってくださいました。
初対面の私に、こんな風に話してくださって、本当に嬉しかった。
そんな訳で、私の家のベランダには、レモンタイムの鉢があります。
早速植えてみたら、何故かこんなクランクのような形の育ち方。
ペットは飼い主に似るって言うけど、植物も??
この形、曲がり角だらけの私の人生のようです(笑)。
ハーブってもともと野草。
それが伝わっていく間には、こんな風に受け渡された事も数多くあったのかな。
株分けもそうだけど、"これは、こんな風に使うといいのよ" っていう知識の伝達も。
そう思うと、受け継がれ、広まった知識の裏に、温かいものを感じる気がする。
さて。
今は梅雨時期。
どうやら、タイムってじめじめが苦手らしい。
頂いた時には、ベランダで育てて大丈夫って言われたけど、雨に当るのは避けた方がいいのかな?
このタイム、枯らしたくないな。
もしどなたか、タイムを育てる上で、"やってはいけない事" をご存知だったら教えてください。
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